入職1年目は、スタッフナースとして自立するための最初のステップです。看護知識やスキルを全員で学ぶ「集合研修」と、ベッドサイドで患者さんに関わりながら学ぶ「現場教育」の2つがあります。どちらも一律に 進めるものではなく、一人ひとり、個別に対応したプログラムとなっています。所属病院・部署の機能や役割を踏まえ、適切な時期と内容で研修項目を組み入れていきます。1年をかけて自分のペースでしっかりと成長していける環境です。
知識や技術の不足を実感し看護の実践に悩むことは今もあります。でも、いつでも先輩が一緒に悩んで考えてくれるので、安心して働けています。私の住む寮には、同期や病棟の先輩・後輩もいるので、仕事帰りに食事をしたり地元の話をしたりと、リフレッシュできるよい機会になっています。また、2年目に受けた研修では、看護の視点とともに患者さんの背景を捉えることの大切さに改めて気づかされました。安心して治療が受けられる環境を整えられるよう、責任をもって患者さんに向き合い、看護師として日々成長していきたいです。
看護の事例からの学びや気づきをその都度書き入れます。
実地指導者との振り返りはまるで「交換日記」。
今感じていることや看護事例を共有することで、学びが積み重なり成長を実感できます。
2年目以降も学びは続きます。今まで積み重ねてきたことを次につなげるため、将来像を描くための主体的な学びを支援するツールです。
新人看護師の教育責任者として、各部署の指導案の立案や実地指導者へのアドバイス、集合研修との連携などを行いながら、チーム全体できめ細やかな新人教育を行います。
1年目看護師
私は困っていることが顔に出やすいタイプ。そんな時、先輩たちはすぐ気づいてくれて、一緒に考えてくれます。その場のことだけではなく、いろいろな角度から教えてくれます。
実地指導者
私は、1年目看護師にとって一番身近な存在なので、友だちのような感覚で接します。いつでも話しかけやすい雰囲気を作り、指導というより一緒に成長していけるよう心がけています。
エデュケーションナース
実地指導者と密に情報共有しながら、看護実践の場では、先回りしすぎないよう、1年目看護師の考えや言葉を引き出すことを大切にしています。
本学は、看護手順を確認・習得するためのオンラインツールである「ナーシング・スキル日本語版」を導入し、パソコン・スマホから誰もがいつでもどこからでも簡単に閲覧、確認できる環境を整えています。事前学習で知識を習得し、根拠に基づいた看護技術を訓練、そしてe-ラーニングで理解度を確認する、という段階を踏むことで、臨床実践力の向上を目指します。実際には新人オリエンテーションの事前学習や受け持ち患者さんへ提供する看護技術の事前確認など、様々な場面で利用しています。