『患者の声に耳を傾けるキラッと光る日々の看護を語り合おう』という看護発表会を毎年2回行っています。なにげない日常の中にこそ「キラッと光る看護」があるはずです。臨床で体験しているすばらしい看護実践を語り合い、心揺さぶられる看護や患者さんやその家族との関わりを聞くことで、あらためて看護の大切さに気が付くことができ、看護への情熱を燃やすエネルギーを得られる会です。
大手術後しばらくの間ICUでの治療が続き、ようやく一般病棟に戻られた患者さんがいました。その患者さんは数か月も外の空気を吸っていません。ナイチンゲールは、何を差し置いても患者にとって不可欠なこととして「患者が呼吸する空気を整えること」について語っています。看護師は何とかして患者さんに新鮮な空気を届けたいと思いました。そこで「お散歩大作戦」開始です。チームで協力し、念入りに準備を整え、ベッドごと出発。お散歩のために駆けつけた娘さんも本当にうれしそうでした。そして、なによりも患者さんご本人が久しぶりの外の空気に触れて、生きている実感につながった場面でした。第三病院ではこんな看護を大切にしています。次はどんな作戦が待っているか楽しみです。
グリーンカウンターでは、患者さんが安心して入院生活を送れるよう、外来通院中から
さまざまな調整や面談を行っています。患者さんひとりひとりの状況をこころ・からだ・社会の3つの側面から捉え、入院中はもちろん、退院後を見据えて支えるPFM(Patient Flow Management)を実践しています。
当院では医師・看護師・他職種による合同カンファレンスが積極的に行われています。患者さんにとって何が「最善か」を一番に考え、それぞれの立場で意見を出し合います。そして患者さんの回復のために、医療スタッフが一致団結して治療・ケアを行う、これが第三病院の熱い医療現場です。